【観劇】ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』【生演奏】
観てきました。
なんと明治座✨初✨のオーケストラピットによる生演奏。そして豪華舞台俳優陣というキャスティングに期待大。
Wキャストはスクアドラ ロッサで観劇しました。忖度なしで感想書いていきます。ネタバレ注意です!公式サイトはこちら↓
明治座到着
原作未読。なんとなくタイトルも作者さんも知ってるけどストーリーはわからないまま観に行きました。上映前の幕に時代背景と簡単なあらすじが文章になって映されています。なるほど15世紀のルネサンスかあ〜衣装が煌びやかでアツい時代だな〜と思いながら始まるのを待ってました。上演5分前には教会の鐘が!凝ってる〜!
平日のマチネだったので1階席は8割、2階席は5割、3階席は3割程度の埋まりぐあいでした。50〜60代の女性が多いかな?という印象。
壁にすごいの出来てる…。荒牧くんの見つけました。ファンの方探してみてください笑
2階だったのでオーケストラピットがめちゃくちゃ見える!ピアノの方が弾いてない間は指揮してました。オケピが出来るまでの映像が公開されていますが、まさか一階の客席より下の位置にこんな大掛かりなものを作ったとは…そして過去に例が無かったという点も驚きです。映像は公式サイトに載ってます↓
https://www.cesare-stage.com/movie
第一幕(75分)
言われてみればサイトのURLもカエサル!16歳と聞いて、え嘘やろ!?と思ってしまいました中川さんファンの方すみません。チェーザレの通う大学では若者たちが学んでいますが、しょっちゅう派閥や国の違いで喧嘩したり、一方では勉学やディベートに励んだり、若者らしいと言えばらしい生活をおくっています。
かなり歌のシーンが多くて嬉しい限りです。岡さん歌うま〜〜〜〜知ってたけど〜〜〜〜😭 もうメインキャストの方々が上手すぎて召されます。お祭りのシーンなどアンサンブルの方々が加わるとより一層華やかで盛り上がりますねー!観客の皆さん手拍子してなかったけど許されるなら手拍子したい…!チェーザレがアンジェロを連れて平民に混じってお祭りを楽しむシーンはこっちも楽しくなりました。ミュージカルの醍醐味!!って感じです。
場面転換の部分で壁に地名を出したり、プロジェクションマッピングを上手く馴染ませて使っていました。冒頭の乗馬シーンだけは映像なので違和感あるな〜と最初は思ってましたが、チェーザレとアンジェロの出会いのシーンなので逆に印象的というか、暗点のまま2人が出てきて照明が当たったら舞台上にいる、という演出になるので個人的には良い使い方かなと。
そしてはるちゃんが理想のはるちゃん(まじめver.)でした。政治や争いより美しいものを好む姿勢がステキすぎます。政治上は敵対しているチェーザレに対しても黒髪が美しい!と。大司教の衣装もめちゃくちゃ似合っていました。登場してからしばらく上手側の手前(オケピ横)にいるので、はるちゃんファンの方は上手が見切れない席がオススメです。
各キャストの方の詳しい感想はページ下部に書いていこうと思います。
休憩(30分)
今回はコラボの幕間弁当はないんですかね?以前は館内放送で呼び出ししていましたが今回は聞きませんでした。
トイレはそもそも人が少ないのでガラ空きです。劇場でも「オケピが出来るまで」や、練習風景の映像が流れているので皆さん3階の廊下で見ていました。付近にリピーター割引のチラシ発見!頂いていきます。
休憩時間中も3階のお土産売り場が賑わっていましたね。ついつい明治座に来ると何か買って帰りたくなります。あと日替わりジェラートが美味しそうでした。ロビーでも黙食ならOKになったようです。物販はトートバッグやブロマイドが売切でしたがあくまで昼の分で、夜の分や別日はまたあるとのこと。
第二幕(90分)
一瞬で終わりました。
最初はテンション高めの曲が続きます。アンリとチェーザレの抗争ではアンリのやられっぷりが…股間はやめてあげてください…笑 稲垣くん身長190cm近くあるのに全く高身長に見えないです。それぐらい小物役が上手いし、階段からゴロゴロ落ちるのは見てて肝を冷やしました。何も知らずに来たジョヴァンニから赤い羽織をパクってアンリと闘牛ごっこをするチェーザレに笑い、闘争慣れしてないので巻き込まれただけで気絶するジョヴァンニにも、坊ちゃんらしさを感じて爆笑しました笑
その後、大学内でアンジェロの評判が高まりメディチ家の工場建設に携わりますが、それをよく思わない者達に放火されてしまいます。放火犯はチェーザレも殺そうとしますがアンジェロがそれを庇い……。
最後にはジョヴァンニがラファエーレに認められて枢機卿となり、チェーザレの独唱が続いて幕が閉じます。カーテンコールは音無し2回、オケピあり1回で最後はオケピのみで閉まりました。岡さんのお辞儀格好良すぎるんですが!
キャスト別の感想
チェーザレ(中川晃教)
16歳に見えないと書きましたがそりゃそうだ!御年40歳!!若く見えるよう声を高めに作ってるのかな?と思いきや、動画を検索して見るともともと高めの方なんですかね?抑揚をつけるためか体力温存のためか、歌声が小さめだったためにオーケストラに負けてしまっている……。第一幕の後半あたりでかなり声を出していたシーンがあって、めちゃくちゃ格好良かったので、あれをもう一度聞きたいです。
演技は申し分なく、自信に満ちた若者像が出ています。「イェルサレムはただの荒地だ」的なことを言ったり、十字軍がムスリムを倒した歴史で盛り上がる人々に「それは違う!」と言い放ったり、頑固な一面も持っています。リーダー気質でアンサンブルの中に紛れても見失わない存在感、さすがの主演でした。
ミゲル(橘ケンチ)
めちゃくちゃイケメンおる、と思ったらEXILEの方でしたか。だいたいチェーザレと一緒にいるので、台詞量は多くは無いですがよく出てきます。第二幕冒頭のダンスもキレッキレでした。
ただ歌は……決して下手ではないんですが、あのキャスト陣の中では悪目立ちしています。キャラの声が低め、歌声が裏声になっているので、演じているキャラクターのまま歌うという事が出来ていない故に違和感ありありです。一曲しか歌わないのですが、歌無しの方が印象良く終われた気がします。
アンジェロ(赤澤遼太郎)
自分が個人的に無限の可能性を感じている赤澤くんです笑 アンジェロは序盤からチェーザレと出会い、未知の大学に飛び込んでいく役なので観客に沿ったキャラクターと言えます。その天真爛漫性と裏表の無い素直な性格で色々な人々に好かれて行きます。
思ってたより出ずっぱりですごいなー!と思いました。セルフメイクでかなりチークが入っていますが愛嬌を思わせるキャラなのでとても似合っています。あと最後、生きてて良かった〜〜〜〜〜泣
ジョヴァンニ(鍵本輝)
序盤は大学内で閣下と呼ばれかなり地位の高い偉ぶった人物なのかと思いきや、喧嘩に巻き込まれて気絶したりその見舞いに来たチェーザレにクッションを投げつけたり、けっこう可愛らしいキャラでした笑
頭も良くて、臆病だけど心優しい性格だそうですが、側近には気をつけねばなりませんね。こういう権力争いが嫌いな人がトップに立って欲しいですねー。
ドラギニャッツォ(本田礼生)
劇中で一回もちゃんと名前を聞き取れませんでした笑 「ドラギニャッツォ」ですね。礼生くんは何かと青髪短髪でアクティブな役を良く見ますが、黒髪センターパートのロングめちゃくちゃ似合いますね、ちょっと感動しました笑 そして第二幕まで何の役かわかりませんでしたごめんなさい笑 冷静沈着に喋る姿や、悪役で放火がバレて声を荒げる姿も初めて見ましたので新鮮でした。
ジョヴァンニの側近として側にいたのは純粋に人柄を尊敬してでしょうか、それとも権力のため?背景に重いものを抱えたまま毒を飲んで自害してしまった彼ですが、少しは前者の思いがあったら嬉しいなと思います。
ロベルト(健人)
歌を聴いて改めて思いましたがめちゃくちゃ通る良い声をしていますよね、健人さん。刀ステの鶴丸ぐらいでしか観た記憶がないのですが、よくよく思い出すと鶴丸の時も良い声でした。
ロベルトは冒頭でアンジェロが大学に来た時から彼になんでも教えてくれる心優しい青年でしたが、ドラギニャッツォに関わってから不幸な最期を迎えてしまうのが残念でなりません。
ダンテ(藤岡正明)
チェーザレ達がダンテの『神曲』の授業を受ける際に上段にぬっと現れるのですが、歌唱シーン、1音めから歌うめえーーー!!笑 こんな歌上手いダンテいる!?いねえよなあ!!
衣装の裾部分がボロボロだったりと、もっと良くみれば良かったなと…歌が衝撃的すぎて…。第二幕でチェーザレと一対一で向かい合ったりと何かとキーパーソンなキャラクターです。
ロレンツォ(今拓哉)
ジョヴァンニのお父様です。イタリア随一の銀行頭取だそうですが、ジョヴァンニが枢機卿になるための問答に銀行が出てきたのは、ロレンツォが頭取だからなんでしょうか?(恐らくそんな気がしますが)
ラファエーレ(丘山晴己)
今回すっごく良い声で喋りますね笑 はるちゃんは真面目キャラとふざけキャラ、どちらか極端なキャラを演じることが多い気がします(結局真面目キャラをやっても素はでる)が、今回は結構ずっと真面目路線です。
高さのある白い帽子を被って、真っ赤な衣装を纏った金髪のはるちゃんは完璧な大司教でした。政治的な争いではチェーザレのいるボルジア家から良いイメージを持たれていませんが、本人はただ美しいものが好きなだけの人物で、ボッティチェリなど有名な絵画が見れることにウキウキしているシーンは大層可愛いです笑
ハインリッヒ7世(横山だいすけ)
横山だいすけ…すごい聞いたことある……と一日中悩んでいたのですが、だいすけお兄さんじゃーん!!!気付くのおっそ!!笑
舞台上ではもう威厳に満ち溢れた方なので全く気が付きませんでした。ただただ歌が上手すぎて声が通り過ぎてびびり倒しておりました。
ジュリアーノ(岡幸二郎)
かなり目つきの悪いメイクをしており、チェーザレのお父様とバチバチな関係です。故にだいたい一緒に出てきて一緒に歌います笑
第二幕で独唱があるのですが天に召されるかと思いました…岡さんの生歌はただでさえ震えるのにあの長さの独唱……拝むしかありません🙏
ロドリーゴ(別所哲也)
結婚を許されない枢機卿なのにチェーザレを授かっちゃったパパです。幼いチェーザレに英才教育を施し完璧なラテン語を覚えさせたりしていましたが、16歳で反抗期が来てしまいます。ジュリアーノ役の岡さんとのデュオがもう威厳と威圧感と神々しさ満載です。
アンリ(稲垣成弥)
第二幕冒頭に出てきてチェーザレ率いるスペイン団に喧嘩をふっかけます。チェーザレ曰く「頭も悪いが諦めも悪い」とのことで、結局ぼこぼこにやられて全治1ヶ月の怪我を負い退場します笑
まとめ
いやーあと2回は観たいです笑 スクアドラ ヴェルデで1回、ロッサでもう1回。ヴェルデの方々は名前は見たことあるのですが、実際観劇したことは無いです。ロッサはもう2.5次元お決まりのメンツというか、普段そういうジャンルを観劇している人たちをターゲットにしているキャスティングなので安定感がありますね。
2/5までですが、まだまだ席が余っているので、もっとたくさんの方に観てもらいたい作品です。世界史が苦手でも大丈夫です、ストーリー全然進まないんで!!歌だけ聴いて楽しめます!!!笑
チケットの購入は公式サイトから!↓
https://www.cesare-stage.com/ticketinfo
観劇マナーについての記事も書いてます。良かったらご一読ください。